コルチカム(イヌサフラン・イヌサフラン科)

イヌサフラン
コルチカムの花です。
イヌサフランの花を園芸用に品種改良したものです。
コルチカムは、その独特の美しい花姿から『裸の貴婦人』とも呼ばれているそうです。
西の河原駐車場周辺で咲いておりました。
湯畑に行く途中、とても目立つ花でしたので紹介させて頂きます。

雨に弱い様で、今はしおれてしまっておりますが、
晴れれば、また、復活するのでしょうか。

イヌサフラン
イヌサフランとは、アヤメ科のサフランの花に似ているが、まったく違う花です。
イヌは、『異ぬ』の事で、花の名前に良く使われます。

イヌサフラン
こちらを撮影したのは、10月11日ですが、今もまだ咲いておりました。
湯畑に行く途中、こんな名前の花が咲いているなと知って頂ければ幸いです。
10月中旬を過ぎ、寒くなって来て、花もだんだん咲かなくなって来ましたね。
今年は、草津温泉花図鑑の紹介も、これで最後になるかもしれません。
また来年、どんな花を紹介出来るか、どうぞお楽しみに!

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)キク科センダングサ属

アメリカセンダングサ
アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の花です。
セイタカタウコギ(背高田五加木)とも言います。
今まで、いろんな花を見て来ましたが、花びら緑色なのは、始めて見ました。
正確にいうと、これは飾りの様なもので、
「ここに花がありますよ~」目立たせる広告塔の様なものです。

本当の花は、ここにあります。
アメリカダンセングサ

アメリカセンダングサ

 

茎は、暗紫色です。
アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

見るからにして、アメリカからやって来た花という感じです。
誰かが、種を撒いて、だんだん増えて来たのでしょうか?

アメリカ原産の花で、センダングサに似ているところから、この様な名前が付けられました。

こちらがセンダングサの花です。
センダングサ
Photo-ACより

このセンダングサの葉は、樹木の栴檀の葉と似ているところから名付けられたそうです。
また、似ているところからかよ~。

そして、栴檀の木に実が生った時、千個の団子の様に見えたところから名付けられました。
栴檀とは、千個の団子から来ているのですね。

う~ん、アメリカンセンダングサとは、全然違うイメージの名前ですね(笑)
樹木の栴檀に似ている、センダングサに似ている、アメリカ原産の花。
それがアメリカセンダングサと言うわけです。
なんか、疲れますね。

こちらが栴檀の木に実が生った時の画像です。
栴檀
Photo-ACより

アメリカセンダングサは、こんな花です。
アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

もし、見かけましたら大切に見守りましょう。

栴檀の木に実が生るのは、千個の団子に似ていて、
栴檀の木の葉が、センダングサの葉に似ていて、
そのセンダングサに似ている、
アメリカセンダングサの花を紹介させて頂きました。
これ、自然ガイドとかやった時、うけるかもしれませんね(笑)

ナギナタコウジュ(薙刀香薷)シソ科ナギナタコウジュ属

ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュ(薙刀香薷)の花です。
草津森の癒し歩道サイクリングコース東側入口付近と、
天狗山第一駐車場で咲いておりました。
昨年、何の花だろうと悩んでいるうちに花の時期が終わってしまったので、紹介し損なってしまいました。
今年こそはと思って、咲いている花を見つけて、ご紹介したいと思います。

ナギナタコウジュ
花が咲く前は、こんな感じです。
不気味な感じで、一体、何だろうと思いました。

ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュは、この花の咲き方が、薙刀の様に見えるところから名付けられました。

薙刀
薙刀とは、こちらの様なものです。

ナギナタコウジュ
こちらは、香薷(こうじゅ)と呼ばれる生薬になるそうです。
利尿作用や、血行を良くしたり、発汗を促進する作用があるそうです。
薙刀の様な香薷、ナギナタコウジュですね。

ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ

拡大画像です。
ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ
虫も体にいいと知っているのでしょうか(笑)

虫が物凄い勢いで、蜜をなめている様子を動画で撮影出来ました。
コンデジのLUMIX T935のマクロ撮影で、3倍のデジタルズームにて撮影した画像です。

iphone13が接写で撮影出来ると話題になっておりますが、
ここまでの画像が撮影出来るのでしょうか?
最近、iphone13が欲しいと思うこの頃ですが、
今は経済的に厳しいので、買うのは当分先ですね。

草津温泉で開花する花も大分少なくなって来ました。
草津温泉にお越しの際は、少しでも花の名前を知って頂ければ幸いです。

オオケタデ(大毛蓼)タデ科イヌタデ属

オオケタデ
オオケダテ(大毛蓼)の花です。
別名でオオベニタデ(大紅蓼)、ベニバナオオケタデ(紅花大毛蓼)とも呼ばれているそうです。
タデ科の植物は、当ブログでもたくさん紹介しておりますが、
その中でも一番大きい花だと思います。
白根神社の囲山公園周辺の道路沿いで咲いておりました。
自然に咲いているのか、
園芸用として植えて咲いているのかは定かではありませんが、
実に目立つ花で、興味を持ちましたので紹介させて頂きます。

和名オオケタデの名は、
他のイヌタデ属の植物の中でも大きく、
草全体に細かい毛が密生していることに由来します。

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

草津温泉の秋には、いろんなタデ科の植物を見かけます。
当ブログの花図鑑を参考にして頂ければ幸いです。

ヤマハハコ(山母子)キク科ヤマハハコ属

ヤマハハコ
ヤマハハコ(山母子)の花です。

国道292号線の志賀草津高原ルートで、
白根山までの行く途中、パーキングエリアがありますが、
こちらの周辺でたくさん咲いておりました。
只今、白根山への登山、湯釜の見学は出来ませんが、
国道292号線沿いでも、この様な高山植物の鑑賞を楽しめるとは、
新たなな発見です。

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコは、春の七草であるハハコグサに似ていて、
山地に咲いているところからヤマハハコという名前になったそうです。
ハハコグサ
ハハコグサは当館のお庭に咲いておりました。

花の拡大写真です。
ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

茎の画像です。優しい感じの茎ですね。
ヤマハハコ

国道292号線の富士見台で撮影しました。
場所はこちらです。

ちょっと車を停めて、休憩をしながら、
高山植物の鑑賞を楽しんで頂ければ幸いです。

ミヤマウズラ(深山鶉)ラン科シュスラン属

ミヤマウズラ
ミヤマウズラ(深山鶉)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコースで、咲いておりました。
この写真を見ると、まるで小鳥が飛んでいる様な写真ですが、
これは名前の由来とは違います。

これは、とても細長い花です。
どうしても、縦長になりますね。
ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

濃緑色の地に白い網目状の斑が入った葉の模様が、
ウズラの羽の模様に似ているところから、この名前が付いた様です。
ミヤマウズラ

だんだんと拡大していきます。
ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

群馬県と東京都では絶滅危惧IB類 (en) の植物に指定されているそうです。
これは、近い将来において野生での絶滅の危険性が高いものです。
見つけても、大切にお見守りくださいませ。
もし、この様な花を見かけましたら、ミヤマウズラという名前なんだなと知って頂ければ幸いです。

ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)ツツジ科シャクジョウソウ属

ギンリョウソウモドキ
草津森の癒し歩道を歩いていると、ギンリョウソウらしき植物を見つけました。
今は8月下旬です。ギンリョウソウは6月から咲いて、7月には果実になる花です。
こんな時期に咲くなんて、何かの異常現象かと思いました。
調べてみますと、ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)と言う花である事が分かりました。
別名、アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草)とも言うそうです。
ツツジ科シャクジョウソウ属で、ギンリョウソウと同じ仲間です。
花の向きは、ギンリョウソウより下向きですね。
ギリョウソウは花が開くのに対して、花が閉じており、
花の中は見る事が出来ず、ちょっと恥ずかしがり屋さんなのでしょうか?

ギンリョウソウ
こちら、2021年6月18日に撮影したギンリョウソウです。
明らかに違いますね。

ギンリョウソウモドキは、草津森の癒し歩道の
ロイヤルコース、サイクリングコースの両方に咲いておりました。

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ
下から、撮影してみました。

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

これも、目玉おやじ化するのでしょうか。
大きな違いは、ギンリョウソウは液果し、
ギンリョウソウモドキは蒴果するそうです。
液果はトマトの様に皮が薄いもので、
蒴果は、乾燥して裂けて種子を放出するタイプのものです。
例を上がれば、アサガオの種が出来る時の様なものでしょうか。
これは、乾燥化した目玉おやじになると思われます。
その時には、また見に行きたいと思います。
これから、どう変化して行くか楽しみです。

ツルリンドウ(蔓竜胆・リンドウ科ツルリンドウ属)

ツルリンドウ
ツルリンドウ(蔓竜胆)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコースで、毎年探していて、
なかなか見つかりませんでしたが、ついに見つけました。
今年は、本当にいろんな花の付き方がいいですね。
歩道脇の下の方を良く見ながら探すと見つかります。
名前の通り、つる性の花です。
ツルリンドウ ツルリンドウ

紫色っぽいのと白いのがありました。
ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

秋になると赤い実をつけるそうです。
どんな実をつけるか、また見つけてみたいと思います。

ミヤマトウバナ(深山塔花)シソ科トウバナ属

ミヤマトウバナ
ミヤマトウバナ(深山塔花)です。
草津森の癒し歩道サイクリングコースと
ロイヤルコースの間の道で、たくさん咲いておりました。
こちらをiPhoneの花認識アプリ「花しらべ」で撮影したところ、
イヌトウバナという花を候補に認識されました。
私もこれだと、思いました。
しかし、よく調べたところ、このトウバナ属の花は、
トウバナ、ミヤマトウバナ、イヌトウバナ、ヤマトウバナなどの種類がある事が分かりました。
イヌトウバナは、花冠は白色に淡紫色を帯び、茎や萼に長い毛が多いこととの事でした。
この花は、全体的に真っ白で、毛はほとんどありません。
山地の木陰に咲く、毛が少なく、花が白い。
中部地方より西側に多く咲くのが、ヤマトウバナ、
北側に咲くのが、ミヤマトウバナという事まで分かりました。
これは、きっとミヤマトウバナだと思います。

そして、イヌトウバナではない事を決定するのは、葉の裏側を見れば分かる様です。

ミヤマトウバナ
イヌトウバナの葉の裏側は、明らかな腺点が多いとの事ですが、これはないですね。
腺点とは、葉や茎の表面に見られる粒状のもので、
多くは匂いを持つ物質や粘液などを分泌するそうです。

ミヤマトウバナ
草津森の癒し歩道では、いろんな花を発見出来ますね。
パッと見ただけでは、わかりませんが、写真をクリックして
拡大画像をご覧になると、花が咲いているのが分かるかと思います。

ミヤマトウバナ
だんだんと近寄ってみます。

ミヤマトウバナ
上から撮影したイヌトウバナです。

ミヤマトウバナ
横から撮影した画像です。

ミヤマトウバナ
花の拡大画像です。

ミヤマトウバナ

ミヤマトウバナ

ミヤマトウバナ

トウバナ属には、トウバナは、段々と重なった花が塔の様に咲くので塔花と名付けられました。
その中でも深い山地に咲くので、深山塔花(ミヤマトウバナ)と言うのでしょうね。
イヌトウバナの場合、イヌは「異ぬ」の事で、トウバナとは異なるという意味です。
イヌゴマの花の紹介の時も使われておりましたね。よく使われる表現です。
花の名前が分かると、草津森の癒し歩道での森林浴も何十倍も楽しくなりますね。

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属

ヌスビトハギ
ヌスビトハギ(盗人萩)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコース周辺で咲いておりました。
とても小さな花で、こんな写真を撮れるまで、苦労しました。
このヌスビトハギは、実になるとベタベタしていて、衣類などにくっつきます。
ひっつき虫の一種でもあります。

ヌスビトハギ
細長い茎に間隔を空けて3~4mmぐらいの小さなピンク色の花が咲きます。

ヌスビトハギ
上から撮影した写真です。

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

こういう小さな花の写真を撮るには、コンデジの方が拡大写真が撮れますね。
こちら、LUMIX DC-TZ95で、マクロズームで撮影したものです。
ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

名前の由来は、果実が泥棒の足跡に似るところから付けられたそうです。
古来の泥棒は足音を立てない様に、足裏の外側だけを地面に着けて歩いていて、
その時の足跡に似ているところから、盗人萩という名前になったそうです。

盗人にご注意!!!
踏まない様にね(笑)