ネコノメソウ(猫の目草 ユキノシタ科ネコノメソウ属)

ネコノメソウ
今年初めての花図鑑です。
まだまだ、私の知らない花が草津温泉でたくさん咲いている事でしょう。
今年も、草津温泉で咲いている花を紹介したく思います。

こちらは、ネコノメソウ(猫の目草)の花です。
ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草です。
道の駅草津運動茶屋公園で咲いておりました。
ネコノメソウもいろいろと種類がありますが、
その原型の花、ネコノメソウを見つけました。
別名、ミズネコノメソウとも言うそうです。

ネコノメソウ

ネコノメソウは、漢字で書くと「猫の目草」の意味で、
果実が深く細く裂開したようすが、瞳孔が縦に狭くなった
昼間のネコの目に似ているところから名付けられました。

ネコノメソウ

ネコノメソウ

ネコノメソウ

ネコノメソウ

こちら、以前に紹介した事のある、ニッコウネコノメソウです。
ニッコウネコノメソウ
ザゼン草公園というところで咲いておりましたが、
現在、歩道が腐敗しており危険な状態なので立入禁止となっております。

ネコノメソウは、山地ならではの植物です。
是非、鑑賞をお楽しみくださいませ。

コルチカム(イヌサフラン・イヌサフラン科)

イヌサフラン
コルチカムの花です。
イヌサフランの花を園芸用に品種改良したものです。
コルチカムは、その独特の美しい花姿から『裸の貴婦人』とも呼ばれているそうです。
西の河原駐車場周辺で咲いておりました。
湯畑に行く途中、とても目立つ花でしたので紹介させて頂きます。

雨に弱い様で、今はしおれてしまっておりますが、
晴れれば、また、復活するのでしょうか。

イヌサフラン
イヌサフランとは、アヤメ科のサフランの花に似ているが、まったく違う花です。
イヌは、『異ぬ』の事で、花の名前に良く使われます。

イヌサフラン
こちらを撮影したのは、10月11日ですが、今もまだ咲いておりました。
湯畑に行く途中、こんな名前の花が咲いているなと知って頂ければ幸いです。
10月中旬を過ぎ、寒くなって来て、花もだんだん咲かなくなって来ましたね。
今年は、草津温泉花図鑑の紹介も、これで最後になるかもしれません。
また来年、どんな花を紹介出来るか、どうぞお楽しみに!

アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)キク科センダングサ属

アメリカセンダングサ
アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の花です。
セイタカタウコギ(背高田五加木)とも言います。
今まで、いろんな花を見て来ましたが、花びら緑色なのは、始めて見ました。
正確にいうと、これは飾りの様なもので、
「ここに花がありますよ~」目立たせる広告塔の様なものです。

本当の花は、ここにあります。
アメリカダンセングサ

アメリカセンダングサ

 

茎は、暗紫色です。
アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

見るからにして、アメリカからやって来た花という感じです。
誰かが、種を撒いて、だんだん増えて来たのでしょうか?

アメリカ原産の花で、センダングサに似ているところから、この様な名前が付けられました。

こちらがセンダングサの花です。
センダングサ
Photo-ACより

このセンダングサの葉は、樹木の栴檀の葉と似ているところから名付けられたそうです。
また、似ているところからかよ~。

そして、栴檀の木に実が生った時、千個の団子の様に見えたところから名付けられました。
栴檀とは、千個の団子から来ているのですね。

う~ん、アメリカンセンダングサとは、全然違うイメージの名前ですね(笑)
樹木の栴檀に似ている、センダングサに似ている、アメリカ原産の花。
それがアメリカセンダングサと言うわけです。
なんか、疲れますね。

こちらが栴檀の木に実が生った時の画像です。
栴檀
Photo-ACより

アメリカセンダングサは、こんな花です。
アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ

もし、見かけましたら大切に見守りましょう。

栴檀の木に実が生るのは、千個の団子に似ていて、
栴檀の木の葉が、センダングサの葉に似ていて、
そのセンダングサに似ている、
アメリカセンダングサの花を紹介させて頂きました。
これ、自然ガイドとかやった時、うけるかもしれませんね(笑)

ナギナタコウジュ(薙刀香薷)シソ科ナギナタコウジュ属

ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュ(薙刀香薷)の花です。
草津森の癒し歩道サイクリングコース東側入口付近と、
天狗山第一駐車場で咲いておりました。
昨年、何の花だろうと悩んでいるうちに花の時期が終わってしまったので、紹介し損なってしまいました。
今年こそはと思って、咲いている花を見つけて、ご紹介したいと思います。

ナギナタコウジュ
花が咲く前は、こんな感じです。
不気味な感じで、一体、何だろうと思いました。

ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュは、この花の咲き方が、薙刀の様に見えるところから名付けられました。

薙刀
薙刀とは、こちらの様なものです。

ナギナタコウジュ
こちらは、香薷(こうじゅ)と呼ばれる生薬になるそうです。
利尿作用や、血行を良くしたり、発汗を促進する作用があるそうです。
薙刀の様な香薷、ナギナタコウジュですね。

ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ

拡大画像です。
ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ
虫も体にいいと知っているのでしょうか(笑)

虫が物凄い勢いで、蜜をなめている様子を動画で撮影出来ました。
コンデジのLUMIX T935のマクロ撮影で、3倍のデジタルズームにて撮影した画像です。

iphone13が接写で撮影出来ると話題になっておりますが、
ここまでの画像が撮影出来るのでしょうか?
最近、iphone13が欲しいと思うこの頃ですが、
今は経済的に厳しいので、買うのは当分先ですね。

草津温泉で開花する花も大分少なくなって来ました。
草津温泉にお越しの際は、少しでも花の名前を知って頂ければ幸いです。

ハハコグサ(母子草)キク科ハハコグサ属

ハハコグサ
ハハコグサ(母子草)の花です。
先日、ママハハコの花を紹介させて頂きました。
ママハハコは、ハハコグサに似ているところから名付けられたとの事でした。
ハハコグサがどこかに咲いていないかなとひそかに探しておりました。
春の七草なので、見つからないですね。
ところが、なんと、当館のお庭に咲いていたのです。
2021年9月16日の午前です。
この感動は、誰にも共感できず、一人で喜んでおりました(笑)

ハハコグサ

ハハコグサ

ハハコグサ

ハハコグサ

ハハコクサは、春の七草でごぎょう(御形)とも呼ばれております。
秋にこの花を紹介するのもおかしいですがが、
当館のお庭に咲いておりましたので紹介させて頂きました。

オオケタデ(大毛蓼)タデ科イヌタデ属

オオケタデ
オオケダテ(大毛蓼)の花です。
別名でオオベニタデ(大紅蓼)、ベニバナオオケタデ(紅花大毛蓼)とも呼ばれているそうです。
タデ科の植物は、当ブログでもたくさん紹介しておりますが、
その中でも一番大きい花だと思います。
白根神社の囲山公園周辺の道路沿いで咲いておりました。
自然に咲いているのか、
園芸用として植えて咲いているのかは定かではありませんが、
実に目立つ花で、興味を持ちましたので紹介させて頂きます。

和名オオケタデの名は、
他のイヌタデ属の植物の中でも大きく、
草全体に細かい毛が密生していることに由来します。

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

オオケタデ

草津温泉の秋には、いろんなタデ科の植物を見かけます。
当ブログの花図鑑を参考にして頂ければ幸いです。

ハクサンボウフウ(白山防風)セリ科カワラボウフウ属

ハクサンボウフウ
ハクサンボウフウ(白山防風)の花です。
志賀草津公園ルート、国道292号線沿いのパーキングエリアで
たくさん咲いておりました。
休憩で車を停めて、気軽に高山植物を鑑賞出来ます。

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウ

これは、白山で発見されたもので、
漢方のボウフウに似ているところから、
この名前が付けられた様です。
白山は、日本の北陸地方、白山国立公園内の
石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる
標高2,702mの活火山です。

花の拡大画像をご覧ください。

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウ

ハクサンボウフウの花を見つけたパーキングエリアは、こちらです。

ちょっと見ればすぐに見つかると思います。
是非、ご覧ください。

ヤマハハコ(山母子)キク科ヤマハハコ属

ヤマハハコ
ヤマハハコ(山母子)の花です。

国道292号線の志賀草津高原ルートで、
白根山までの行く途中、パーキングエリアがありますが、
こちらの周辺でたくさん咲いておりました。
只今、白根山への登山、湯釜の見学は出来ませんが、
国道292号線沿いでも、この様な高山植物の鑑賞を楽しめるとは、
新たなな発見です。

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコは、春の七草であるハハコグサに似ていて、
山地に咲いているところからヤマハハコという名前になったそうです。
ハハコグサ
ハハコグサは当館のお庭に咲いておりました。

花の拡大写真です。
ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

ヤマハハコ

茎の画像です。優しい感じの茎ですね。
ヤマハハコ

国道292号線の富士見台で撮影しました。
場所はこちらです。

ちょっと車を停めて、休憩をしながら、
高山植物の鑑賞を楽しんで頂ければ幸いです。

ミヤマウズラ(深山鶉)ラン科シュスラン属

ミヤマウズラ
ミヤマウズラ(深山鶉)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコースで、咲いておりました。
この写真を見ると、まるで小鳥が飛んでいる様な写真ですが、
これは名前の由来とは違います。

これは、とても細長い花です。
どうしても、縦長になりますね。
ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

濃緑色の地に白い網目状の斑が入った葉の模様が、
ウズラの羽の模様に似ているところから、この名前が付いた様です。
ミヤマウズラ

だんだんと拡大していきます。
ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

ミヤマウズラ

群馬県と東京都では絶滅危惧IB類 (en) の植物に指定されているそうです。
これは、近い将来において野生での絶滅の危険性が高いものです。
見つけても、大切にお見守りくださいませ。
もし、この様な花を見かけましたら、ミヤマウズラという名前なんだなと知って頂ければ幸いです。

ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)ツツジ科シャクジョウソウ属

ギンリョウソウモドキ
草津森の癒し歩道を歩いていると、ギンリョウソウらしき植物を見つけました。
今は8月下旬です。ギンリョウソウは6月から咲いて、7月には果実になる花です。
こんな時期に咲くなんて、何かの異常現象かと思いました。
調べてみますと、ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)と言う花である事が分かりました。
別名、アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草)とも言うそうです。
ツツジ科シャクジョウソウ属で、ギンリョウソウと同じ仲間です。
花の向きは、ギンリョウソウより下向きですね。
ギリョウソウは花が開くのに対して、花が閉じており、
花の中は見る事が出来ず、ちょっと恥ずかしがり屋さんなのでしょうか?

ギンリョウソウ
こちら、2021年6月18日に撮影したギンリョウソウです。
明らかに違いますね。

ギンリョウソウモドキは、草津森の癒し歩道の
ロイヤルコース、サイクリングコースの両方に咲いておりました。

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ
下から、撮影してみました。

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウモドキ

これも、目玉おやじ化するのでしょうか。
大きな違いは、ギンリョウソウは液果し、
ギンリョウソウモドキは蒴果するそうです。
液果はトマトの様に皮が薄いもので、
蒴果は、乾燥して裂けて種子を放出するタイプのものです。
例を上がれば、アサガオの種が出来る時の様なものでしょうか。
これは、乾燥化した目玉おやじになると思われます。
その時には、また見に行きたいと思います。
これから、どう変化して行くか楽しみです。