キツネノボタン(狐の牡丹)キンポウゲ科キンポウゲ属

キツネノボタン

キツネノボタン(狐の牡丹)の花です。
草津温泉で咲いているのは、この変異種でヤマキツネボタンとも呼ばれている様です。
別名コペイトウグサやウマゼリとも呼ばれております。
草津森の癒し歩道のサイクリングコース、ロイヤルコースでいっぱい咲いてました。

この名前が分かるまでは、結構苦労しました。
もし、間違っていたら申し訳ございません。
iphoneの花しらべアプリでは、キツネノボタンとケキツネノボタンが候補で表示されました。
他にも、調べてみますと、ヤマキツネノボタンという種類もありました。

キツネノボタン
ケキツネノボタンは、この果実の尖がった先がまっすぐなのに対して、
キツネノボタンは先が曲がっているとの事です。
これは明らかに曲がっているで間違いないかと思いました。

キツネノボタン
ところがケキツネノボタンの茎に毛がたくさんあるのが特徴との事でしたが、
この花には毛がたくさんありました。
ここで、非常に悩みました。
キツネノボタンの変異種で、比較的毛の多く、
山地で咲く花をヤマキツネボタンというのもありました。
草津温泉の花図鑑ガイドにも、ヤマキツネノボタンという名前を見つけました。
そこで、ブログのタイトルをヤマキツネボタンとしようと思いました。
しかし、これは、キツネノボタンに含まれ、
最近では区別しない方向で進められているとの事で、
この花の名前を最新植物情報として、キツネのボタンとしました。

また、3枚の葉が重なるのもキツネノボタンの特徴な様です。

キツネノボタン
こちら、草津森の癒し歩道ロイヤルコースで撮影したものです。

キツネノボタン
こちら、草津森癒しの歩道サイクリングコースで撮影でしたものです。

キツネノボタン
サイクリングコースの方がたくさん咲いてますね。

キツネノボタン

キツネノボタン

キツネノボタン

この花は、毒があります。
キンポウゲ属の植物にはラヌンクリンという有毒成分が含まれており、
誤って食べてしまうと口腔内や消化器に炎症を起こし、茎葉の汁が皮膚につくとかぶれるそうです。
昔、草津味料理と言って山野草を食べた事がありますが、良く知っておかないと怖いですね。
毒のあるもの、嫌なものは、昔からキツネに例えられ、
葉の形が牡丹の葉に似ているところから、狐の牡丹(キツネノボアタン)という名前が付けられた様です。

もし、草津癒しの森歩道を散策中にこの花を見つけましたら、
こういう名前の花が咲いているんだなと知って頂ければ幸いです。

ヒヨドリバナ(鵯花・キク科ヒヨドリバナ属)

ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナ(鵯花)です。
草津森の癒し歩道入口前の道路脇に咲いておりました。
ヒヨドリが鳴く頃に咲く開花するところから名付けられました。
先日、ヨツバヒヨドリの花を紹介させて頂きましたが、
こちらの花にも出合えてうれしく思います。
あと、草津温泉でフジバカマが咲いていないかと探しているところです。

野鳥のヒヨドリは、当館にも何回か来た事があります。
ヒヨドリ

こちら、日本野鳥の会のYouTubeによるヒヨドリの鳴き声です。

草津温泉ヒヨドリが鳴く頃に開花するかどうかは定かではありません。

ヒヨドリバナです。
ヒヨドリバナ

ヒヨドリバナ

ヒヨドリバナ

草津森の癒し歩道で、自然に咲いている花を見つけるのも楽しみのひとつですね。

オオアワダチソウ(大泡立草・キク科アキノキリンソウ属)

オオアワダチソウ

一瞬アキノキリンソウかと思いましたが、
よく見ると花の形がやけに細かいので違うかなと思い、
調べてみましたら、オオアワダチソウ(大泡立草)である事が分かりました。
大谷地池周辺の道と、大滝の湯の近くで湯川を渡る泉都橋のところにたくさん咲いております。

こちらがアキノキリンソウです。
アキノキリンソウ

泉都橋の近くに咲いているオオアワダイソウです。
オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

大谷池方面への道にもたくさん咲いておりました。
オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)は、別名アワダチソウとも言います。
花が泡立つ様に咲くので、この様につけられたそうです。
大きいアワダチソウという事で、オオアワダチソウと言うそうです。
オオアワダチソウは、アキノキリンソウより花が細かく、
本当に泡が吹く様に咲いている様に見えます。

大滝乃湯へ行く途中、もし、見かけましたら、
こういう名前なんだなと知って頂ければ幸いです。

ミソハギ(禊萩・ミソハギ科ミソハギ属)

ミソハギ
ミソハギ(禊萩)の花です。
静可山入口付近で咲いておりました。
盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名前もあるそうです。

ミソハギの花、こちらをご覧ください。
ミソハギ

ミソハギ

ミソハギ

ミソハギ

ミソハギの花は、水を注いで悪魔を払うとして、禊(みそぎ)に使われておりました。
また、萩の花に似ているところから禊萩(ミソハギ)という名前になったそうです。
また、「千屈菜(せんくつさい)」として下痢止めなどの民間薬としても使われていたそうです。

トンボがとまって、笑ってました。
ミソハギ

お盆の時期らしい、草津温泉で咲いている花を紹介させて頂きました。

ヤマブキショウマ(山吹升麻・バラ科ヤマブキショウマ属)

ヤマブキショウマ
ヤマブキショウマ(山吹升麻)です。
そんなに綺麗な花ではありませんが、
草津温泉で咲いているすべての花を図鑑として収集する事を目標としております。
道の駅、草津森の癒し歩道ロイヤルコースなどで、多く見かけます。
当館のお庭にも咲いておりました。
雑草の如く咲いている花ですが、名前を調べるのに苦労しますね。

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマは、葉がヤマブキの葉に似ているところから名が付きました。
こちらがヤマブキの葉です。
ヤマブキの葉
あの山吹色のヤマブキです。

ヤマブキショウマ
こちらがヤマブキショウマの葉です。

なるほど、似ていると言えば似てますね。

こちら、ヤマブキショウマの花の拡大画像です。
ヤマブキショウマ

花の時期が終わると、こんな種が出来る様です。
ヤマブキショウマ

山吹升麻の「升麻」と付けられているぐらいですから、漢方薬に使われる花だと思われます。
ユキノシタ科チダケサシ属のトリアシショウマについては、
花の咲くころ、根茎を掘り取り、
水洗いして日干しにして乾燥したものを生薬とし、風邪や頭痛に効くそうですが、
葉がヤマブキに似ているトリアシショウマの様な花という事で、
バラ科のまったく全然違う種類の花みたいです。
生薬にならない様です(笑)
植物に調べると、いろいろと面白いものですね。

もし、この花を見かけましたら、こういう名前なんだなと知って頂ければ幸いです。

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯・キク科ヒヨドリバナ属)

ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の花です。
西の河原公園、道の駅草津運動茶屋公園にて、たくさん咲いております。
花は、フジバカマとかに似ておりますが、
大きな違いは葉を見れば分かると思います。

ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリは、4枚の葉が輪生するので、この様な名前がつけられました。
たまに、3枚や5枚の葉が輪生する場合もあります。
私は、ここで悩みました。これが本当にヨツバヒヨドリなのだろうかと。
フジバカマ、ヒヨドリバナでは、この様な葉の付き方はしません。

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

そんなに綺麗な花ではありませんが、アサギマダラの大好物です。
アサギマダラ
これは、2020年8月に撮影した画像です。
大量のアサギマダラがやって来ました。

今年は、なかなか来ないですね。

たくさん咲いておりますので、草津温泉の花図鑑として登録させて頂きました。

ヤマユリ(山百合・ユリ科ユリ属)

ヤマユリ
ヤマユリ(山百合)の花です。
草津の町内でも良く見かけますが、
まさか、草津森の癒し歩道で、咲いているとは!
山地で咲いているから、ヤマユリと言うそうです。
という事は、山地でしか見られない自然の花?
ずっと、一般の家庭の庭の花壇などで咲く、園芸品種の花だと思っておりました。
こんなに大きくて綺麗な花が、自然に咲いているなんて!

草津森の癒し歩道サイクリングコース
草津森の癒し歩道サイクリングコースで咲いておりました。

ヤマユリ

ヤマユリ

ヤマユリ
笹薮の中に、ひょこんと三つの花が出ておりました。
近くに寄って匂いを嗅ぐと、とてもいい香りがします。

当館のお庭でも咲いているではないですか!
ヤマユリ

ヤマユリ

ヤマユリは、とても大きくて綺麗な花です。
当館の駐車場前のお庭にも咲いておりますので、
是非、見つけてみてくださいませ。

ムシトリナデシコ(虫取り撫子・ナデシコ科マンテマ属)

ムシトリナデシコ
面白い名前の花を見つけましたのでご紹介させて頂きます。
こちら、静可山入口にある花壇で咲いておりました。
ムシトリナデシコと言います。
ちょうど、虫が飛んで来ているところを撮影出来ましたね。
しかし、食虫植物ではないので、この虫は捕らえらる事はありません。
むしろ、蜜を吸う事によって、受粉してくれる虫は大歓迎なのです。
別名で、ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナとも呼ばれております。
虫取り撫子という名前の由来は、茎上部に粘液を分泌する部分が帯状にあり、
この粘着部で小昆虫を捕らえることから付けられました。
例えば、小さなアリは、花の蜜をとるだけで、効果的な受粉になりません。
茎をよじ登って花に達するのを妨いでいると考えられております。
実に賢い花ですね。

ムシトリナデシコ
花の下の部分の茎も上部のところがベタベタしていて、
土をかけてみたところ、こんな感じでくっつきました。
ここで、小さな虫が茎を伝わって、よじ登れない様にしているのですね。

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコの葉です。
ムシトリナデシコ

植物というのは、いろいろと面白い性質を持つのもあるのですね。
またひとつ勉強になりました。

リョウブ(令法・リョウブ科の落葉小高木)別名 ハタツモリ

リョウブ
今年(2021年夏)は、いろんな花の開花がとてもいいですが、
西の河原公園を歩いてみると、一面真っ白な花に覆われた木がとても目立ちました。
毎年、こんなに咲いていたでしょうか?
こちら、リョウブ(令法)の花です。
リョウブの若葉は、昔から食用とされておりました。
平安時代の深刻な飢饉の時代に、
農民へ田畑に一定量のリョウブを植え、飢饉に備える様に命じた令法(官令)が出されたところから、
令法の字をリョウブと呼ぶ様になったそうです。
別名ハタツモリとも呼ばれており、漢字で書くと畑積り、畑つ守などとあります。
これも同様に田畑のある程度のリョウブを見積もって植えなさいという事でしょうか?

リョウブ

リョウブ

リョウブ

リョウブ

リョウブ

リョウブ

リョウブ

こちら、ノリウツギとリョウブです。
リョウブ

リョウブの花は、全国あちらこちらでやたらと見かけますね。
しかし、名前の由来を調べてみると面白い事が分かりました。
とにかく、今年はたくさん咲いてます。
是非、ご覧くださいませ。

ベニガク(紅額・アジサイ科アジサイ属)

ベニガク
ベニガク(紅額)の花です。
西の河原公園で咲いておりました。
インターネットで調べましたところ、
アジサイ科アジサイ属の花で、ヤマアジサイの変異種である事が分かりました。
ところが、最近の研究結果によると、エゾアジサイの中間的形質をもつ事が分かって来たというのもあります。
また、ヤマアジサイ(ベニガク)と表記されているのもありました。
ヤマアジサイは、ベニガクなのかと思ってしまいます。
そして、アジサイ科ではなく、ユキノシタ科アジサイ属であるというのもありました。
何が本当で、何が間違っているのか、さっぱり分かりませんね。


こちらはヤマアジサイですが、
何か、これが本当にヤマアジサイなのか自信がなくなってきました。

ベニガク
ベニガクは、最初の頃に白色なのが、だんだん紅くなるというのもありました。
確かに、白っぽいのもありました。
ヤマアジサイが紅くなるというのもありましたが、たぶん、これは間違っていると思います。

西の河原公園で撮影したベニガクです。

ベニガク

ベニガクは、装飾花が赤くなっているところから、この様な名前が付けられました。
紅額ではなく、紅鰐というのもありました。

いや~~、植物って奥が深いですね~。
私の見つけた花で、まだまだペンディング中の花がいろいろとあります。
分かり次第、ブログに掲載したいと思います。
どうぞ、お楽しみに!