コウゾリナ(髭剃菜・キク科コウゾリナ属)

IMGP6631 コウゾリナ
コウゾリナの花です。
殺生河原付近の道端に咲いておりました。

IMGP6620 コウゾリナ
リープウェイ山麓駅から、国道292号線の道路を
下りながら歩いて行くとご覧頂けます。

P1010210 髭剃菜
コウゾリナ、カタカナで読むと可愛いかなと思いますが、
感じで書くと、髭剃菜。
茎の剛毛から、男性の髭を剃る、
「顔剃菜(かおそりな)」、「剃刀菜(かみそりな)」から転じて、
髭剃菜(こうぞりな)になったと言われております。
茎とか葉は、硬いですね。
ゴワゴワした感じから、触ってみると花の名前を思い出せる
のではないかと思います。

P1010202 髭剃菜

 IMGP6628 髭剃菜
 
IMGP6622 コウゾリナ
食用として、和え物や、おひたし、天ぷらなどに出来るそうです。
健胃、整腸に効能にあるそうです。
以前に摘み草料理と言いまして、アザミを食べた事があり、
食べると痛い感じがしましたが、これも痛いんでしょうね(笑) 

IMGP6630 髭剃菜
 
 国道292号線沿いの目立つ花です。
是非、見つけてみてください。 

モウセンゴケ (毛氈苔・モウセンゴケ科モウセンゴケ属)

P1010222  モウセンゴケ
 
図鑑で見た事がありますが、実際に見たのは初めてです。
殺生河原の武具脱の池周辺の木道脇にたくさん
生えておりました。

IMGP6533 モウセンゴケ
殺生河原には、よく行きますが、
いつも見過ごしていたのでしょう。
これ、遠くから見ると何の植物なのか全然分かりません。

IMGP6548 モウセンゴケ
だんだんと近寄って見ると分かって来ます。

IMGP6585  モウセンゴケ
モウセン(毛氈)は、赤い敷物の事で、
用途はいろいろだと思いますが、
例えば、ひな人形の段飾りし敷く赤い敷物がそうです。

imgrc0066780086
楽天市場より

この赤く苔のように敷き詰めた様子を見て、
モウセンゴケと名付いた様です。

IMGP6538  モウセンゴケ
モウセンゴケは食虫植物で、
この赤い粘毛によって、小さな虫を捕らえます。

よく見れば、すぐに分かると思います。
是非、見つけてみてはいかがでしょうか。 

一発で分かる!ハルジオン・ヒメジョオンの見分け方

ハルジオン・ヒメジョオン

こちら、左側がハルジオンで、右側がヒメジョオンです。
どちらも、似た様な花ですが、
草津温泉では、今、同時に咲いてます。
これは、道端などで、いろんなところで、たくさん咲いていて、
誰でもよく目につく花です。

どちらかと言うと、花の時期が終わりそうなのが、
ハルジオンで、これから咲こうとしているのが、
ヒメジョオンです。
ハルジオンは春に咲く紫苑として、4月~6月頃で、
ヒメジョオンは5月~8月頃。
まさに今、6月頃は、同時に咲いているのです。

これから説明する見分け方について、読んで頂ければ、
誰でも容易に見分ける事が出来る事でしょう。

1.茎の中身を見る
ハルジオン・ヒメジョオン
左がハルジオン、右がヒメジョオンです。
ハルジオンと、ヒメジョオンの見分け方として
一番有名なのが、茎の中身が空洞か、
中身が詰まっているかであります。
茎をつまんでみると、 柔らかいかどうかで分かります。

しかし、ヒメジョオンで摘まんでみると柔らかい場合があります。
ハルジオンは、貧乏草とも呼ばれており、
「折ったり、摘んだりすると貧乏になる。」
と言われております。
切って見るのも気が引けますね。

ちなみに、ハルジオン、ヒメジョオンは北アメリカからの外来種で、
日本の自然における生態系に影響があるとされていて、
侵略的外来種ワースト100の中に含まれております。

2.花の形を見る

ハルジオン・ヒメジョオン

左がハルジオンで、右がヒメジョオンです。

花びらの様なところを植物の専門用語で舌状花冠と言いますが、
ハルジオンの方は、細くて数が多く、
ヒメジョオンの方は、太くて数が少ないです。

ハルジオオ・ヒメジョオン

左側がハルジオン、右側がヒメジョオンです。
舌状花の付き方で、ハルジオンはやや下向きで、
ヒメジョオンはやや上向きです。

そして、蕾の付き方も違って来ます。

ハルジオン
ハルジオンの蕾は、比較的垂れ下がります。
そして、ピンク色の花が多いです。

 

ヒメジョオン
ヒメジョオンは、垂れ下がらず、やや上を向きます。

 

しかし、画像の様に見比べると分かりますが、
いざ咲いているところを見ても、分かりづらいですね。

3.葉の付き方を見る 
私は、この見分け方が、一番分かると思います。
これだけ、知っているだけでも、ほとんど見分けが付きます。
葉の根本をご覧ください。
ハルジオン・ヒメジョオン
左がハルジオン、右がヒメジョオンです。

上から見た画像です。

ハルジオン。ヒメジョオン

左がハルジオン、右がヒメジョオンです。

ハルジオン
ハルジオンは、葉が茎を抱く様に付きます。

ヒメジョオン
ヒメジョオンは、まっすぐ、ちょこんと付きます。

これが、
一発で分かる!ハルジオンとヒメジョオンの見分け方
です。

ハルジオンとヒメジョオンが同時に咲いている今、
果たして、見分けられるでしょうか。
今、草津町内では、ハルジオンは少なくなって参りましたが、
殺生河原周辺では、まだまだハルジオンが咲いております。

これを読んで、試しにハルジオンが咲いているのか、
ヒメジョオンが咲いているのか、見に行ってみませんか?

 

ミドリハコベ(緑繁縷・ナデシコ科ハコベ属)

IMGP4984 ミドリハコベ
植物について、超初心者です(笑)
5月中旬頃から、草津でこんな花を見かけております。
平野部でも、どこでも見られる雑草だと思いますが、
こんなもんで、凄い悩みました。

今年の3月8日に、コハコベの花を紹介させて頂きましたが、
これと同じ様な花が咲いているのを見つけました。
葉の大きさがやけに大きい。

ウシハコベ、ミドリハコベ、コハコベか、
いろいろと調べてみましたら、
どうやら、ミドリハコベという花の様です。
IMGP4712 ミドリハコベ
コハコベは、茎の色が紫なのに対して、
ミドリハコベは茎の色が緑とありました。
葉の大きさが明らかに違うのですが、茎の色が紫?

もしかして、ウシハコベと思いましたが、
これは花柱が5本あるそうなので違いますね。

こちら、コハコベの花の拡大画像です。
1dea8584
花柱は3本です。

こちら、ミドリハコベの拡大画像です。
P1000977 ミドリハコベ

こちら、コハコベ。
575f3f0b

こちら、ミドリハコベ。
IMGP4977 ミドリハコベ

IMGP4983 ミドリハコベ
しばらくして見に行ってみたら、茎の色が緑に‥‥

訳の分からなく、奥の深い植物の世界。
本当に当っているのか、わかりませんが、
ミドリハコベでしょう。

ミドリハコベは、コハコベ同様春の七草として、
利用されていたそうです。
全草を天日乾燥したものが生薬の「繁縷(ハンロウ)」で、
これを煎じたもがに産後の浄血、催乳や肝臓病のむくみなど
に効能があるとされているそうです。
また、お浸し、和えものなどにします。
また、そのまま天ぷらにする事も出来ます。

同じ様な、花でもいろんな種類があるんですね。
だんだん、植物にハマって来ている
今日この頃です。

オオヤマフスマ(大山衾・ナデシコ科オオヤマフスマ属)

IMGP6125 ヒメタガソデソウ
オオヤマフスマの花です。

雑草の合間から、ひっそりながらも、強く育つ花ですね。
IMGP6113 オオヤマフスマ

真っ白い、清楚な花です。
P1000932 オオヤマフスマ

名前の由来は、同じナデシコ科でハコベ属の
ノミノフスマ(蚤の衾)から来ている様です。
「衾(ふすま)」とは、平安時代などに用いられた古典的な寝具のひとつで、
掛け布団として使用していたものです。
この葉の形が、小さくて蚤の布団の様だと言うところから、
「ノミノフスマ(蚤の衾)」という名前が付いたそうです。

こちら、ノミノフスマです。
ノミノフスマ
ウィキペディアより

オオヤマフスマは、山地に生え、葉がノミノフスマより
大きいところから大山衾と名付いた様です。

別名 ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草)
また、こちらの花は、ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草)という
かわいくて、優雅な名前もあります。
これは、タガソデソウ(誰が袖草)と言うナデシコ科の花があって、
これより小さいので、姫という名前がついて、
ヒメダカソデソウとなった様です。

ヒメタガソデソウは、花が白く香気があることから、
古今集の歌で
「色よりも香こそ あはれと思ほゆれ 誰袖ふれし宿の梅ぞも」
から名づけられたそうです。

どういう意味かと言うと。。。。

この作者の家にある梅の木の枝が誰かによって折られていた。
きっと、梅の色より香りの方が心に沁みたのであろう。
その梅の木の枝は、誰の袖に入っているのだろう?
梅はその姿や色よりも香りの方が愛しく思える。
一体、この庭の梅は誰の袖が触れた為にこのように香るのか?

と言う感じでしょうか?
これも、いろいろと調べて私なりに解釈したので、
当っているか分かりませんが‥‥(笑)

IMGP6082 オオヤマフスマ

この花が、私の住んでいる近くのところで見つけました。

草津温泉関連でのホームページやブログでは、
あまり紹介されていない花ですが、
もし見つけましたら、この様に山地に咲く綺麗な花ですので、
大切にしてくださいます様、お願い申し上げます。

アカモノ(赤物・ツツジ科シラタマノキ属)

IMGP6209 アカモノ
アカモノの花です。
白根山でのハイキングコースで、あちらこちらでご覧頂けます。

IMGP6211 アカモノ
ピンク色で紅い帽子をかぶった様なかわいい花です。

IMGP6213 アカモノ

植物について、下から覗いてもエッチとは言われません(笑)
 IMGP6221 アカモノ
 
IMGP6222 アカモノ 

 花が終わるの赤い実が生ります。
赤桃と呼ばれているましたが、これがアカモノになったとの事です。

IMGP6236 アカモノ
山道沿いにたくさん咲いてます。

IMGP6241 アカモノ

いろんな花を観察しながら、草津町でのハイキングを
お楽しみください。

その疲れは、名湯草津温泉で癒しましょう。 

ミツバオウレン(三葉黄蓮・キンポウゲ科オウレン属)

IMGP6188 ミツバオウレン
ミツバオウレンの花です。
白根山から富貴原の池に行くコースで、
たくだん咲いておりました。

IMGP6145 ミツバオウレン

IMGP6186 ミツバオウレン
ミツバオウレンの葉は、周りにあるハート形の葉だと思って
しまいますが、三つ葉の鋭い鋸歯縁で、
厚く光沢がある葉がミツバオウレンの葉です。
IMGP6159 ミツバオウレン

IMGP6144 ミツバオウレン

この三つの葉があり、オウレンの花に属する事から、
ミツバオウレンという名前になったとの事です。

オウレンの花はこちらです。
_anemonifolia_2
ウィキペディアより

そのオウレンの意味は、多数のひげ根が黄色く連なる事
から黄蓮と名づいたそいです。

IMGP6180 ミツバオウレン
ハイキングコース沿いで、実にいっぱい咲いておりました。

IMGP6166 ミツバオウレン
草津の街中でも咲いている様です。

山道を歩けば、すぐに分かると思います。

是非、見つけてみてください。

クルマムグラ(車葎・アカネ科ヤエムグラ属)

IMGP6091 クルマムグラ
クルマムグラ(車葎)の花です。
前口のザゼンソウ公園で、いっぱい咲いてます。
ザゼンソウ公園では、川があちらこちらで流れていて、
その音や、野鳥の声、新緑、さかやかな風が吹いたりと、
とても気持ちの良い所です。

IMGP6086 クルマムグラ

 クルマムグラとは、
「クルマ」について、牛車の車輪の様な形からつきました。
IMGP5950 クルマムグラ

「ムグラ」については、「葎」と書き、
葎は、生い茂って藪のようになる、つる草の総称を言います。
IMGP6087 クルマムグラ
この2つを合わせて、クルマムグラと言う様です。

草津森の癒し歩道ロイヤルコースの周辺でも、
実にたくさん咲いてりました。
IMGP5860 クルマムグラ
 
 
IMGP5918 クルマムグラ
 
IMGP5916 クルマムグラ

 IMGP5928 クルマムグラ

是非、ご覧ください。

ミヤマニガイチゴ(深山苦苺・バラ科キイチゴ属)

IMGP6019 ミヤマニガイチゴ
ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)の花です。
このシワクチャな花。
トゲがあって、うっとしい雑草だなと思ってました。

よく調べてみますと、れっきとした山地で咲く花だったんですね。
ニガイチゴというのもありますが、これより標高の高いところで咲くのが、
このミヤマニガイチゴです。

IMGP6004 ミヤマニガイチゴ
読んで字のごとく、苦い苺の実が生るそうです。
とても食べられたものではなそうです。

ミヤマニガイチゴの特徴は、葉が単葉で3つに別れます。
別れない場合もあります。
中央の裂片は大きく長く、先端はとがり、基部は切形または心形で、
縁は重鋸歯になります。
IMGP6013 ミヤマニガイチゴ

IMGP6385 ニガイチゴ

こちらは、西の河原公園でたくさん咲いておりました。
IMGP6016 ミヤマニガイチゴ

これについて調べましたら、なんか好感を持てる様になりました。

もし、見かけましたら、是非、可愛がってあげてください。 

ベニサラサドウダン(紅更紗灯台・ツツジ科ドウダンツツジ属)

IMGP6040 紅更紗満天星
ベニサラサドウダンの花です。
草津国際スキー場、天狗山第一駐車場にて咲いておりました。
最初、真っ赤な実が生っているかと思いました。
6月で、こんな実がある木があるのか?と、思い、
近くに寄って見ました。

IMGP5973 ベニサラサドウダン
 こんな花が咲いておりました。

IMGP5997 ベニサラサドウダン
 赤くてとても可愛らしい花です。

IMGP5989 紅更紗満天星
今年は、いろんな花の花つきがいいですが、
こちらも凄いいっぱい咲いておりました。

先日、サラサドウダンについて紹介させて頂きましたが、
こちらはサラサドウダンの変種で、花の色が紅いので、
紅更紗灯台といいます。

IMGP5976 ベニサラサドウダン
 紅更紗満天星と書くのもあります。

満天星躑躅の場合ですが、
「満天星」という名前をあてるのは、中国の故事によるもので、
昔、仙宮で霊薬を練るうち、誤ってこぼした霊水が、
この木に散って壷状の玉(ギョク)になり、
まるで満天の星のように輝いたと、言われております。
こちらの名前の由来の方が、ロマンチックですね♪

IMGP5982 紅更紗満天星
 こちらから、西の河原公園に行ったり、西の河原露天風呂に
行くのも便利な駐車場です。

その際、入口で咲いておりますので、是非、ご覧ください。