ツルリンドウ(蔓竜胆・リンドウ科ツルリンドウ属)

ツルリンドウ
ツルリンドウ(蔓竜胆)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコースで、毎年探していて、
なかなか見つかりませんでしたが、ついに見つけました。
今年は、本当にいろんな花の付き方がいいですね。
歩道脇の下の方を良く見ながら探すと見つかります。
名前の通り、つる性の花です。
ツルリンドウ ツルリンドウ

紫色っぽいのと白いのがありました。
ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

ツルリンドウ

秋になると赤い実をつけるそうです。
どんな実をつけるか、また見つけてみたいと思います。

ミヤマトウバナ(深山塔花)シソ科トウバナ属

ミヤマトウバナ
ミヤマトウバナ(深山塔花)です。
草津森の癒し歩道サイクリングコースと
ロイヤルコースの間の道で、たくさん咲いておりました。
こちらをiPhoneの花認識アプリ「花しらべ」で撮影したところ、
イヌトウバナという花を候補に認識されました。
私もこれだと、思いました。
しかし、よく調べたところ、このトウバナ属の花は、
トウバナ、ミヤマトウバナ、イヌトウバナ、ヤマトウバナなどの種類がある事が分かりました。
イヌトウバナは、花冠は白色に淡紫色を帯び、茎や萼に長い毛が多いこととの事でした。
この花は、全体的に真っ白で、毛はほとんどありません。
山地の木陰に咲く、毛が少なく、花が白い。
中部地方より西側に多く咲くのが、ヤマトウバナ、
北側に咲くのが、ミヤマトウバナという事まで分かりました。
これは、きっとミヤマトウバナだと思います。

そして、イヌトウバナではない事を決定するのは、葉の裏側を見れば分かる様です。

ミヤマトウバナ
イヌトウバナの葉の裏側は、明らかな腺点が多いとの事ですが、これはないですね。
腺点とは、葉や茎の表面に見られる粒状のもので、
多くは匂いを持つ物質や粘液などを分泌するそうです。

ミヤマトウバナ
草津森の癒し歩道では、いろんな花を発見出来ますね。
パッと見ただけでは、わかりませんが、写真をクリックして
拡大画像をご覧になると、花が咲いているのが分かるかと思います。

ミヤマトウバナ
だんだんと近寄ってみます。

ミヤマトウバナ
上から撮影したイヌトウバナです。

ミヤマトウバナ
横から撮影した画像です。

ミヤマトウバナ
花の拡大画像です。

ミヤマトウバナ

ミヤマトウバナ

ミヤマトウバナ

トウバナ属には、トウバナは、段々と重なった花が塔の様に咲くので塔花と名付けられました。
その中でも深い山地に咲くので、深山塔花(ミヤマトウバナ)と言うのでしょうね。
イヌトウバナの場合、イヌは「異ぬ」の事で、トウバナとは異なるという意味です。
イヌゴマの花の紹介の時も使われておりましたね。よく使われる表現です。
花の名前が分かると、草津森の癒し歩道での森林浴も何十倍も楽しくなりますね。

オトコエシ(男郎花)オミナエシ科オミナエシ属

オトコエシ
オトコエシ(男郎花)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコース周辺で咲いておりました。
秋の七草として有名なオミナエシ(女郎花)は、黄色い花を咲かせますが、
これに対して白い花を咲かせるのが、オトコエシです。

オトコエシ

オトコエシ

オトコエシ

オミナエシは、やさしい感じに咲く女性的な姿から
女郎花(オミナエシ)と名付けられました。
オミナエシ

これに対して、大柄でたくましく野生的に咲く姿から
男郎花(オトコエシ)と言われるようになったというのが一般的な説です。
オトコエシ

オミナエシとオトコエシの茎
左側がオミナエシの茎で、右側がオトコエシの茎です。
何となく、右側の方がゴツイ感じですね。
毛も太くて長いです。なんとなく男らしさを感じられるでしょうか

花の拡大写真をご覧ください。
オトコエシ

オトコエシ

オトコエシ

オトコエシ

オトコエシ

この夏、いろんな花を見つけております。
これからも、草津温泉で咲いている花をたくさん紹介して参ります。
どうぞ、お楽しみに!

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科ヌスビトハギ属

ヌスビトハギ
ヌスビトハギ(盗人萩)の花です。
草津森の癒し歩道ロイヤルコース周辺で咲いておりました。
とても小さな花で、こんな写真を撮れるまで、苦労しました。
このヌスビトハギは、実になるとベタベタしていて、衣類などにくっつきます。
ひっつき虫の一種でもあります。

ヌスビトハギ
細長い茎に間隔を空けて3~4mmぐらいの小さなピンク色の花が咲きます。

ヌスビトハギ
上から撮影した写真です。

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

こういう小さな花の写真を撮るには、コンデジの方が拡大写真が撮れますね。
こちら、LUMIX DC-TZ95で、マクロズームで撮影したものです。
ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ

名前の由来は、果実が泥棒の足跡に似るところから付けられたそうです。
古来の泥棒は足音を立てない様に、足裏の外側だけを地面に着けて歩いていて、
その時の足跡に似ているところから、盗人萩という名前になったそうです。

盗人にご注意!!!
踏まない様にね(笑)

キツネノボタン(狐の牡丹)キンポウゲ科キンポウゲ属

キツネノボタン

キツネノボタン(狐の牡丹)の花です。
草津温泉で咲いているのは、この変異種でヤマキツネボタンとも呼ばれている様です。
別名コペイトウグサやウマゼリとも呼ばれております。
草津森の癒し歩道のサイクリングコース、ロイヤルコースでいっぱい咲いてました。

この名前が分かるまでは、結構苦労しました。
もし、間違っていたら申し訳ございません。
iphoneの花しらべアプリでは、キツネノボタンとケキツネノボタンが候補で表示されました。
他にも、調べてみますと、ヤマキツネノボタンという種類もありました。

キツネノボタン
ケキツネノボタンは、この果実の尖がった先がまっすぐなのに対して、
キツネノボタンは先が曲がっているとの事です。
これは明らかに曲がっているで間違いないかと思いました。

キツネノボタン
ところがケキツネノボタンの茎に毛がたくさんあるのが特徴との事でしたが、
この花には毛がたくさんありました。
ここで、非常に悩みました。
キツネノボタンの変異種で、比較的毛の多く、
山地で咲く花をヤマキツネボタンというのもありました。
草津温泉の花図鑑ガイドにも、ヤマキツネノボタンという名前を見つけました。
そこで、ブログのタイトルをヤマキツネボタンとしようと思いました。
しかし、これは、キツネノボタンに含まれ、
最近では区別しない方向で進められているとの事で、
この花の名前を最新植物情報として、キツネのボタンとしました。

また、3枚の葉が重なるのもキツネノボタンの特徴な様です。

キツネノボタン
こちら、草津森の癒し歩道ロイヤルコースで撮影したものです。

キツネノボタン
こちら、草津森癒しの歩道サイクリングコースで撮影でしたものです。

キツネノボタン
サイクリングコースの方がたくさん咲いてますね。

キツネノボタン

キツネノボタン

キツネノボタン

この花は、毒があります。
キンポウゲ属の植物にはラヌンクリンという有毒成分が含まれており、
誤って食べてしまうと口腔内や消化器に炎症を起こし、茎葉の汁が皮膚につくとかぶれるそうです。
昔、草津味料理と言って山野草を食べた事がありますが、良く知っておかないと怖いですね。
毒のあるもの、嫌なものは、昔からキツネに例えられ、
葉の形が牡丹の葉に似ているところから、狐の牡丹(キツネノボアタン)という名前が付けられた様です。

もし、草津癒しの森歩道を散策中にこの花を見つけましたら、
こういう名前の花が咲いているんだなと知って頂ければ幸いです。

ヒヨドリバナ(鵯花・キク科ヒヨドリバナ属)

ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナ(鵯花)です。
草津森の癒し歩道入口前の道路脇に咲いておりました。
ヒヨドリが鳴く頃に咲く開花するところから名付けられました。
先日、ヨツバヒヨドリの花を紹介させて頂きましたが、
こちらの花にも出合えてうれしく思います。
あと、草津温泉でフジバカマが咲いていないかと探しているところです。

野鳥のヒヨドリは、当館にも何回か来た事があります。
ヒヨドリ

こちら、日本野鳥の会のYouTubeによるヒヨドリの鳴き声です。

草津温泉ヒヨドリが鳴く頃に開花するかどうかは定かではありません。

ヒヨドリバナです。
ヒヨドリバナ

ヒヨドリバナ

ヒヨドリバナ

草津森の癒し歩道で、自然に咲いている花を見つけるのも楽しみのひとつですね。

オオアワダチソウ(大泡立草・キク科アキノキリンソウ属)

オオアワダチソウ

一瞬アキノキリンソウかと思いましたが、
よく見ると花の形がやけに細かいので違うかなと思い、
調べてみましたら、オオアワダチソウ(大泡立草)である事が分かりました。
大谷地池周辺の道と、大滝の湯の近くで湯川を渡る泉都橋のところにたくさん咲いております。

こちらがアキノキリンソウです。
アキノキリンソウ

泉都橋の近くに咲いているオオアワダイソウです。
オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

大谷池方面への道にもたくさん咲いておりました。
オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

オオアワダチソウ

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)は、別名アワダチソウとも言います。
花が泡立つ様に咲くので、この様につけられたそうです。
大きいアワダチソウという事で、オオアワダチソウと言うそうです。
オオアワダチソウは、アキノキリンソウより花が細かく、
本当に泡が吹く様に咲いている様に見えます。

大滝乃湯へ行く途中、もし、見かけましたら、
こういう名前なんだなと知って頂ければ幸いです。

ミソハギ(禊萩・ミソハギ科ミソハギ属)

ミソハギ
ミソハギ(禊萩)の花です。
静可山入口付近で咲いておりました。
盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名前もあるそうです。

ミソハギの花、こちらをご覧ください。
ミソハギ

ミソハギ

ミソハギ

ミソハギ

ミソハギの花は、水を注いで悪魔を払うとして、禊(みそぎ)に使われておりました。
また、萩の花に似ているところから禊萩(ミソハギ)という名前になったそうです。
また、「千屈菜(せんくつさい)」として下痢止めなどの民間薬としても使われていたそうです。

トンボがとまって、笑ってました。
ミソハギ

お盆の時期らしい、草津温泉で咲いている花を紹介させて頂きました。

ヤマブキショウマ(山吹升麻・バラ科ヤマブキショウマ属)

ヤマブキショウマ
ヤマブキショウマ(山吹升麻)です。
そんなに綺麗な花ではありませんが、
草津温泉で咲いているすべての花を図鑑として収集する事を目標としております。
道の駅、草津森の癒し歩道ロイヤルコースなどで、多く見かけます。
当館のお庭にも咲いておりました。
雑草の如く咲いている花ですが、名前を調べるのに苦労しますね。

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマ

ヤマブキショウマは、葉がヤマブキの葉に似ているところから名が付きました。
こちらがヤマブキの葉です。
ヤマブキの葉
あの山吹色のヤマブキです。

ヤマブキショウマ
こちらがヤマブキショウマの葉です。

なるほど、似ていると言えば似てますね。

こちら、ヤマブキショウマの花の拡大画像です。
ヤマブキショウマ

花の時期が終わると、こんな種が出来る様です。
ヤマブキショウマ

山吹升麻の「升麻」と付けられているぐらいですから、漢方薬に使われる花だと思われます。
ユキノシタ科チダケサシ属のトリアシショウマについては、
花の咲くころ、根茎を掘り取り、
水洗いして日干しにして乾燥したものを生薬とし、風邪や頭痛に効くそうですが、
葉がヤマブキに似ているトリアシショウマの様な花という事で、
バラ科のまったく全然違う種類の花みたいです。
生薬にならない様です(笑)
植物に調べると、いろいろと面白いものですね。

もし、この花を見かけましたら、こういう名前なんだなと知って頂ければ幸いです。

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯・キク科ヒヨドリバナ属)

ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の花です。
西の河原公園、道の駅草津運動茶屋公園にて、たくさん咲いております。
花は、フジバカマとかに似ておりますが、
大きな違いは葉を見れば分かると思います。

ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリは、4枚の葉が輪生するので、この様な名前がつけられました。
たまに、3枚や5枚の葉が輪生する場合もあります。
私は、ここで悩みました。これが本当にヨツバヒヨドリなのだろうかと。
フジバカマ、ヒヨドリバナでは、この様な葉の付き方はしません。

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ

そんなに綺麗な花ではありませんが、アサギマダラの大好物です。
アサギマダラ
これは、2020年8月に撮影した画像です。
大量のアサギマダラがやって来ました。

今年は、なかなか来ないですね。

たくさん咲いておりますので、草津温泉の花図鑑として登録させて頂きました。