ツルキンバイ(蔓金梅・バラ科キジムシロ属)

IMGP7610 ツルキンバイ
ツルキンバイとミツバツチグリの違いが分からず、
ずっと探してましたが、
運動茶屋公園で、偶然見つけました。
これこそが、ツルキンバイだと思います。
同じ、バラ科キジムシロ属の花で、非常に似た花ですが、
名前が全然違います。

これが、ミツバツチグリと違う葉の形です。
実際に実物を見ると、違いが明らかです。
IMGP7564 ツルキンバイ

IMGP7691 ツルキンバイ

IMGP7570 ツルキンバイ

IMGP7573 ツルキンバイ
花の大きさは、約2cmぐらいで、
ミツバツチグリより、やや大きいです。

IMGP7712 ツルキンバイ
花の大きさは、ミツバツチグリが1.0~1.5cm、
ツルキンバイの場合、1.5~2cmぐらいの事ですが、
これも間違いなさそうです。

IMGP7597 ツルキンバイ
後ろから見た画像です。
探してみると、結構、いろんな所に咲いてましたね。

IMGP7698 ツルキンバイ
上がミツバツチグリの葉、下がツルキンバイの葉です。
比べてみると一目瞭然ですね。

草津温泉では、ツルキンバイも咲いていたのですね。
道の駅駐車場から運動茶屋公園の石尊山入口へ行く途中で
いくつか咲いてました。

しかし、本当に分かりづらい花ですね。

ミツバツチグリ(三葉土栗・バラ科キジムシロ属)

IMGP6895 ミツバツチグリ
いや~、悩みました。
野草に詳しい方からすると、アホかと思われるかもしれませんが、
これが、ミツバツチグリなのか、ツルキンバイなのか、
それとも違う花なのか、約1週間ぐらい悩みました。
それに加えて、キジムシロという花もあり、良く似た花が
いろいろとあって、本当に悩みました。

人に聞いてしまえばすぐに分かったのでしょうけど、
あえて自分で調べて、苦労ながら名前を研究しました。
お蔭で、いろいろな花の特徴を覚える事が出来ました。

ヤメゴクより
「苦しんで苦しんで、そこから あなたは
堅気に這い上がっていくんです。」
と言う言葉が、身に沁みます(爆)

IMGP6989 ミツバツチグリ
道の駅の土手にたくさん咲いてました。

おもに、葉っぱの形で見分ける様です。
葉っぱが三枚で、ギザギザが細かく、
葉の形が卵形なのがミツバツチグリで、
ギザギザが荒く、葉の形がひし形なのが
ツルキンバイと言う事です。

ところが、こんな2種類の葉っぱがあったのです。
IMGP7070 ミツバツチグリ

IMGP6974 ミツバツチグリ
下の画像の葉は、ツルキンバイの葉だと思っておりました。
しかし、下の画像は、大きくなると上の様になる事が分かり、
ミツバツチグリだと、分かりました。 
 
IMGP7045 ミツバツチグリ

IMGP7055 ミツバチグリ

これも似た様な花ですが、全然違います。
 IMGP6825 ヒメヒビイチゴ
これは、ヒメヘビイチゴです。

土栗は、地下茎が栗のように丸く 食べられる草があり、 
これに似ていて、葉が3つある事が特徴であるところから、
三葉土栗になったというのが、名前の由来だそうです。

土栗について、検索しましたら、こんなのが出ました。
Astraeus_hygrometricus_001
ウイキペディア
より

花が種になる時の形に似ているからでしょうか?
IMGP7616 ミツバツチグリ

この花も、草津温泉の街中で、いろんな所で見られる花です。
道の駅でのツツジ観賞のついでに、是非、見つけてください。

イワカガミ(岩鏡・イワウメ科イワカガミ属)

IMGP7427 イワカガミ

イワカガミ(岩鏡)の花です。
この花、高山植物なので、白根山とか、高い山に行かないと
見られない花だと思っておりましたが、
草津森の癒し歩道ロイヤルコースで、気楽に見る事が出来ました。 

IMGP7448 イワカガミ

IMGP7390 イワカガミ
こんなにたくさん咲いているとは!

IMGP7381 イワカガミ

イワカガミは、葉に光沢があり、手鏡の様だから、
岩鏡になったというのが、名前の由来だそうです。
IMGP7407 イワカガミ

IMGP7403 イワカガミ

草津森の癒し歩道、ロイヤルコースです。
IMGP7440 草津森の癒し歩道
新緑がとても綺麗です。

是非、お出かけください。 

タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢・オオバコ科クワガタソウ属)

IMGP7531 タチイヌノフグリ
タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)の花です。
これも目立たないクワガタソウ属の花ですが、
コテングクワガタ、オオイヌノフグリと一緒に咲いてました。
スッと立ちあがって様に咲いている花で、
オオイヌノフグリと似ているので、立犬の陰嚢という名前が
付いた様です。
IMGP7535 タチイヌノフグリ
約5mmぐらいの小さな花です。

IMGP7980 タチイヌノフルリ
よく、見ないと分からない程の小さな花です。

IMGP7984 タチイヌノフグリ
道の駅で、たくさん咲いてます。

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢・オオバコ科クワガタソウ属)

IMGP7136 オオイヌノフグリ
なんちゅう名前なんでしょう(爆)
いくらなんでも、道端に生えている雑草だからと言って
大犬の陰嚢?
果実になった時、犬のキンタマに似ているから、
こんな名前がついたそうです(笑)

コテングクワガタ のところに、一緒に咲いてました。
同じ様に、オオバコ科クワガタソウ属の花です。
IMGP7138 オオイヌノフグリ

コテングクワガタ、オオイヌノフグリ、皆様の住んでいる所にも
咲いているかも知れませんが、
果たして名前まで知っている方はどれくらいいるでしょう。

たまたま、草津で見つけた花を紹介させて頂きました。

コテングクワガタ(小天狗胡鍬形・オオバコ科クワガタソウ属)

IMGP7059 コテングクワガタ
昆虫ではありません。
コテングクワガタという名前の花です。
これ、図鑑で調べても載っていなかったんですよね。
図鑑にも載せる必要のない、どこでもある様な、
ただの雑草なのでしょうか。
きっと、この花を草津で紹介しているのは、
あまりいないと思います。
図書館の大図鑑で調べて、やっと載ってました。
コテングクワガタは、オオバコ科クワガタソウ属の花です。

道の駅の原っぱで咲いてました。
CIMG1267 コテングクワガタ
時には、草刈りが入り、なくなってしまう事もあります。

花の大きさは、わずか5mm程度の小さな花です。
CIMG1270 コテングクワガタ

IMGP7146 コテングクワガタ

目立たないけど、とてもかわいらしい花じゃないですか。
刈られても、どこかでたくましく咲くかもしれませんね。
是非、見つけてみてください。

この名前の由来、もう少しするとその様な形になります。
また、その時にあれば、写真を撮りたいと思います。

ツボスミレ(坪菫・スミレ科スミレ属)ニョイスミレ(如意菫)

IMGP7086 ツボスミレ
草津温泉、道の駅運動茶や公園で咲いてます。
ツボスミレ(坪菫)、別名でニョイスミレ(如意菫)とも言います。

ツボスミレの葉の形は、ハート形とありましたが、
この形から、非常に悩みました。
IMGP7117 ニョイスミレ
ツボスミレに似たスミレもいろいろとあって、
アギスミレ、ヒメアギスミレ、ミヤマツボスミレ、コケスミレ。。。
これも、いろいろなところで調べて、ツボスミレという事がありました。
葉の形は、心形~腎形という事で、先が丸くなっている場合も
あるそです。
IMGP7124 ツボスミレ

ツボスミレ(坪菫)は、タチツボスミレと同様、
普通に庭で咲いているスミレの事で、
ニョイスミレ(如意菫)は、仏具の如意を意味している。
如意でそれらしいのを画像検索してみるとこれが
見つかりました。
M190-7

牧野富太郎という、植物学の父とも言われる方が、
命名したそうです。 

 IMGP7090 ニョイスミレ
小さくて、かわいらしい花、是非、見つけてみてください。
 
こちら、嫗仙の滝の所で咲いていたツボスミレです。
5月18日に撮影した画像です。
IMGP7280 ツボスミレ

こちらは、しっかりとしたハート形でした。
IMGP7283 ツボスミレ

これも、Vに近い葉でアギスミレかと思わせる様な葉ですが、
ツボスミレの葉です。
5月20日、草津森の癒し歩道ロイヤルコースで撮影しました。
IMGP7366 ツボスミレ

 

タチツボスミレ(立坪菫・スミレ科)

IMGP7078 タチツボスミレ
タチツボスミレです。
2015年5月14日、道の駅運動茶屋公園で撮影しましたが、
どこでも咲いてます。
野生のスミレの中でも、ごく普通のスミレだそうです。

IMGP7095 タチツボスミレ
立坪菫の「つぼ(坪)」は庭を意味していて
「庭の様に、どこにでも普通に見られる」という意味です。

しかしながら、たかがスミレですが、
正確な名前までは、なかなか出て来なかったです。
本当に名前がタチツボスミレなのかは、定かではありません。
なにせ、タチツボスミレの名前が付いた花は、
こんなにもたくさんあります。

アイヌタチツボスミレ
イワフネタチツボスミレ
エチゴタチツボスミレ
オトメニオイタチツボスミレ
オオバタチツボスミレ
ケイリュウタチツボスミレ
ケオオバタチツボスミレ
ケオオタチツボスミレ
ケナシニオイタチツボスミレ
サクラタチツボスミレ
シロバナエゾノタチツボスミレ
シロバナタチツボスミレ
シロバナオオタチツボスミレ
テリハタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレ
ハマニオイタチツボスミレ
マルバタチツボスミレ
マダラナガバノタチツボスミレ
ムラカミタチツボスミレ

そして、タチツボスミレと似たスミレは、
イソスミレ
ケタチツボスミレ
シチトウスミレ
ナガハシスミレ
ミヤマスミレ

 ざっと、私が調べた範囲ですが、
もっと、もっと、種類があるでしょう。
スミレの図鑑があるどですから。。。

さて、スミレの名前の由来を紹介しようと思います。

昔から大工道具の三種の神器とされてきた墨壺があります。
壷の中に墨を含んだ綿が入っていて、
糸車の巻きつけられた糸をこの墨をつけながら
ピンと張り、材木などに線をつけた道具の事です。
Sumitsubo
ウイキペディア
より。

img55989995
楽天市場で、4860円で売ってました(笑)

この墨つぼの墨入れのところが、
スミレの花の形に似ているところから
墨入れ→すみいれ→スミレになったそうです。

IMGP7098 タチツボスミレ

これで、スミレの見方が変わりましたでしょうか。
只今、草津温泉でもあちらこちらに咲いてます。
是非、見つけてください。

ハルザキヤマガラシ(春咲山芥子・アブラナ科ヤマガラシ属)

IMGP7024 ハルザキヤマガラシ
2015年5月12日、草津カントリー付近で撮影しました。

ハルザキヤマガラシ(春咲山芥子)の花です。
只今、あちらこちらで咲いていて、とても目立つ花です。
アブラナ科の植物で、菜の花みたいで、
とても綺麗だと思うのですが、問題のある花なんです。

ハルザキヤマガラシは、ヨーロッパ中心に自生する雑草です。
これが、1960年頃に麦に混入して輸入されてしまった様で、
群馬県の下仁田にある神津牧場というところで、
野生化が初めて発見されたとの事です。

ハルザキヤマザクラは、菜の花同様、二年生植物で、
1年目には茎や葉、根などの栄養器官を形成して、
そのまま冬に休眠して2年目の春に花を咲かせると言います。
この 二年生植物は、非常に種類が少ないそうです。

IMGP6753 ハルザキヤマガラシ
2015年5月11日、嬬恋村仙之入付近で撮影しました。

この花は、今まで咲いている花に影響があるとして、
日本の侵略的外来種ワースト100に含まれております。
要注意外来生物として、自然度の高い国定公園では、
積極的に駆除が進めらております。
IMGP6858 ハルザキヤマガラシ
2015年5月13日、道の駅で撮影しました。

ハルザキヤマガラシは、食用ともなるそうで、
辛味があって、味はクレソンに似ているそうです。

要注意外来生物の事あって、いつのまにか駆除されている事が
多々あります。
写真のところに咲いているとは限りませんのでご了承ください。

IMGP7029 ハルザキヤマガラシ

IMGP6646 ハルザキヤマガラシ

IMGP6861 ハルザキヤマガラシ

ハルザキヤマガラシの葉です。
IMGP7067 サルザキヤマガラシ

今日も、そこらへんに咲いている雑草をとことん調べてみました。

ムラサキケマン(紫華鬘・ケシ科キケマン属)

IMGP6799 ムラサキケマン

ケシ科のキケマン属の花です。
毒性があって、誤って食べると、嘔吐、昏睡、呼吸麻痺や
心臓麻痺を惹き起して、とても危険な花です。
草津温泉で、摘み草料理がブレイクしましたが、
よ~く調べてから食べた方がいいですね。

こちら、ザゼンソウ公園で撮影しました。
ベルツ通り沿いにも、たくさん咲いてます。

IMGP6770 ムラサキケマン

名前の由来は、ケシ科の中でもキケマン属の花で、
紫色をしているので、ムラサキケマンという名前になったそうです。
キケマン属の花は、ケマンソウと言うに似ているので、
「ケマン(華鬘)」という名前が付けられたそうですが、
全然、似てません(笑)

こちらが、ケマンソウです。(ウイキペディアより)
'Lamprocapnos_spectabilis'_1
ケシ科ケマンソウ亜科の花です。

で、華鬘とは何か?
華鬘とは、仏前を荘厳(しょうごん)するために
仏殿の内陣や欄間などにかける仏具の事。
荘厳とは、仏像や仏堂を美しくおごそかに飾ることを言います。

華鬘とは、どんな物が、画像検索しました。
itempic
ひだまり仏壇
という通販サイトがありました。
今なら50%OFFです(笑)

ケマンソウは、コマクサの方が良く似てますね。
コマクサは、ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属です。
そして、コマクサは漢字で書くと駒草。
花の形が馬の顔に似ているから。。。。
はぁ~~~~っ???
P1230328 コマクサ

ケマンソウに全然似ていないが、
「ケマン」の名前が付いているムラサキケマン(紫華鬘)の花。
ケマンソウに良く似ているが、名前の全然違うコマクサの花。
面白い関係が、分かりました(笑)

ムラサキケマンの葉です。
IMGP6783 ムラサキケマン

上から見たムラサキケマン。
IMGP6775 ムラサキケマン

IMGP6767 ムラサキケマン

横から見たムラサキケマンの花。
IMGP6789 ムラサキケマン
 
正面から見たムラサキケマンの花。
IMGP6795 ムラサキケマン
 
 草津温泉のベルツ通り沿いでは、
草津森の癒し歩道、ロイヤルコースとサイクリングコースの
間の道にも咲いてました。
散策された際は、よ~く、道端を見て頂きたいと思います。
この様な花がきっと見つかるはずです。