ワレモコウ(吾亦紅、吾木香 バラ科ワレモコウ属)

IMGP0842 ワレモコウ
ワレモコウです。
初秋に咲く花が、早くも8月に咲いてます。
草津温泉も、だんだん涼しくなり、
秋に近づいているんだなぁ、と思わされます。

IMGP0855 ワレモコウ
ワレモコウの蜜は、美味しいんでしょうか。
トンボが、かぶりついてます(笑)
カメラを近づけても、なかなか、逃げません。

IMGP0850 ワレモコウ
蜂も、そうです。

IMGP0867 ワレモコウ

ワレモコウの名前の由来について(ウィキぺディアより
「ワレモコウ」の漢字表記には吾亦紅の他に
我吾紅、吾木香、我毛紅などがある。
このようになったのは諸説があるが、一説によると、
「われもこうありたい」とはかない思いをこめて名づけられたという。
また、命名するときに、赤黒いこの花はなに色だろうか、
と論議があり、その時みなそれぞれに
茶色、こげ茶、紫などと言い張った。
そのとき、選者に、どこからか
「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえた。
選者は「花が自分で言っているのだから間違いない、
われも紅とする」で「我亦紅」となったという説もある。

只今、急に咲き始めました。
是非、見つけてみてください。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠 キジカクシ科ギボウシ属)

IMGP0545 オオバギボウシ
ギボウシは、紫色の花をよく見かけておりましたが、
こちらの花は、透き通った様な白い花で、
ほんの少しだけ紫色かかっているでしょうか?

IMGP0547 オオバギボウシ
若芽は、山菜のウルイとして利用されております。
オオバギボウシは、ユリ科として、慣れ親しんで来たと思いましたが、
ウイキペディアで調べると、キジカクシ科?と、
訳の分からない科名でした。
厳密に言うと、
キジカクシ目キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属
う~ん、本当に訳が分からなくなって来ました。
植物の知識が全然ない私なので、詳しく説明出来ませんが、
どうやら植物のDNAの分析結果に基づき、
最近になって、ユリ科がキジカクシ科に変わった様です。

名前の由来は、蕾の形が、
和橋の欄干の擬宝珠に似ているところから、
この名前がついたそうですが、
その擬宝珠といのは、こちらです。
SanjyoOhashiGiboshi IMGP0603 オオバギボウシ
ウィキペディアより

これを縦のサイズを縮めると、似ているかもしれませんね。
IMGP0603 オオバギボウシ2

オオバギボウシとコバギボウシがあって、
大きい葉の方なので大葉擬宝珠と言う様です。
IMGP0559 オオバギボウシ

今、道の駅の運動茶や公園や、道端など、いろんな所で咲いてます。
是非、見つけてみてください。

ユキノシタ(雪の下・ユキノシタ科ユキノシタ属)

IMGP9651 ユキノシタ
ユキノシタ(雪の下)のユキノシタ科ユキノシタ属の花です。
アップで撮影すると、とても綺麗な花ですね。

IMGP9655 雪の下
光泉寺幼稚園、居酒屋の「あうん亭」のある通り沿いで、
石垣にたくさん咲いておりました。

IMGP9647 ユキノシタ

ユキノシタは、古くから民間薬として使われていたそうです。
虎耳草(こじそう)と言いまして、あぶった葉で、
腫れもの、凍傷、火傷などに使えるそうです。
風邪にはユキノシタの葉20g、氷砂糖、ショウガ1片を加えて
煎じて飲むと良いそうです。

そして、美肌効果もあるそうで、「ユキノシタエキス」として、
化粧品としても販売されている様ですね。

また、天ぷらにして、食べても美味しいそうです。
なんか、体に良さそうな花ですね。

共同浴場で、長栄の湯の近くにも、たくさん咲いてました。
IMGP9679 ユキノシタ

IMGP9674 ユキノシタ

ユキノシタは、白い花が雪の様で、下に緑の葉がある事から、
「雪の下」という名前が付いたそうですが、
この花が白く、下に伸びている花の形が「雪の舌」の様だから
「ユキノシタ」と言う名前がついたという説もあります。
また、雪の下にあっても枯れないからという説もあります。
IMGP9640 ユキノシタ

野花というのは、
いろいろと調べてみると、毒の花があったり、
体に良い花があったり、面白いですね。
是非、このブログを参考にして頂ければ幸いです。

アカバナシモツケソウ(赤花下野草・バラ科シモツケ属)

IMGP9584 アカシモツケ

アカバナシモツケソウ(赤花下野草)の花です。
シモツケソウの高山型変種だです。

IMGP9582 アカシモツケ
細かい花がいっぱい付いて、とても綺麗です。

名前の由来を調べるのが面白くて、
いろいろと、たらいまわしされて、
イメージと違う名前になっている事が多いですね。

まず最初に、これは、「シモツケ」という花です。
これは、落葉低木です。
同じく、バラ科シモツケ属の花です。
280px-Simotuke(JapaneseSpiraea)1
ウィキペディアより

おもに、下野国(現在の栃木県)に産出した事から、
「シモツケ(下野)」と言う名前が付いたそうです。

そして、こちらが「シモツケソウ」です。
800px-Filipendula_multijuga1UME
ウィキベディアより

花の咲き方が、「シモツケ」に似ているところから、
シモツケソウという名前になりました。

そして、花の色が綺麗な赤色で美しいのが、
アカバナシモツケソウです。
IMGP9580 アカシモツケ

そして、上野国(現在の群馬県)に、
堂々と綺麗に咲いているのが、こちらです。
IMGP9590 アカシモツケ
くどい様ですが、上野国に咲いている赤花下野草です。

花の名前に、土地の名前を付けてほしくないですよね。

そんな訳で、草津で綺麗に咲いてます。
是非、見つけてみてください。

オオダイコンソウ(大大根草・バラ科ダイコンソウ属)

IMGP9533 オオダイコンソウ
オオダイコンソウ(大大根草)
バラ科ダイコンソウ属の花です。

草津前口のザゼンソウ公園でいっぱい咲いてました。
IMGP9564 オオダイコンソウ
ザゼンソウ公園は、春に咲くザゼン草だけではなく、
他にもいろいろな花が咲いております。

これも、黄色系の小さな花で、似た感じの花がたくさんあって、
調べるのに苦労します。
IMGP9525 オオダイコンソウ

IMGP9543 オオダイコンソウ

この花の下に大根がある訳ではありません(笑)

IMGP9562 オオダイコンソウ
葉の形が大根の葉の形と似ているから?
それで、ダイコンソウと言う名前がついたそうです。

草津温泉で、森など散策すると、よく見かけます。

ハナニガナ(花苦菜・キク科ニガナ属)

IMGP9602 ニガナ
ハナニガナの花です。
別名、オオバナニガナとも呼ばれております。
草津温泉の道の駅・運動茶屋公園で
たくさん咲いておりましたので紹介させて頂きます。
おもに低山~高山にかけて道端、草地に群生する花です。

IMGP9607 ニガナ

ハナニガナの葉です。
IMGP9377 ニガナ

日本全国、どこでも咲いている「ニガナ」の花がありますが、
これは、花の数が5~6枚程ですが、
ハナニガナの場合、7~12枚ぐらいで、
花の大きさもニガナに比べて、大きいのが特徴です。
「ニガナ」は、沖縄料理で野菜として、料理に使われるそうです。
読んで字の如く、苦みがあるそうです。

IMGP9615 ニガナ

IMGP9634 ニガナ
花言葉は、質素、明るい笑顔の下に悲しみ。
う~ん、微妙な花言葉ですね~。

IMGP9638 ニガナ

私も最初、「ニガナ」と思いましたが、
「ハナニガナ」の花だったんですね。
ひとつ、勉強になりました♪

イワニガナ(岩苦菜・キク科ニガナ属)

IMGP6904 イワニガナ

IMGP6907 イワニガナ
岩の上に生える事の出来るニガナという事で、
「イワニガナ」と言う名前になったそうです。
別名、ジシバリ(地縛り)とも言います。
地面を這う様に伸びて広がる根の様子から、
この様な名前がついた様です。
花言葉は、拘束だそうです(; ̄Д ̄)
また、人知れぬ努力というのもあります。

この黄色系の花は、実にたくさん種類があって、
名前を調べたり、覚えたりするのが大変です。

これからも、いろんな野草を紹介させて頂きます。
お楽しみに!

ヤマオダマキ(山苧環・キンポウゲ科オダマキ属)

IMGP9397 ヤマオダマキ

ヤマオダマキの花です。
そんなに目立たない花ですが、
良く見ると、たくさん咲いているのに気付きます。

IMGP9219 ヤマオダマミ

IMGP9372 ヤマオダマキ
苧環とは、麻などの繊維を巻いた管のことで、
この五角形にさいている花のようすが似ているので、
この名前がついたそうです。
ヤマオダマキは、山に咲いている花なので、
山苧環という名前になっております。
さて、苧環とはどんなものか、画像検索でご覧ください。 

IMGP9222 ヤマオダマキ
  
キンポウゲ科の植物は、トリカブトが有名ですが、
毒性を持つ花が多い種類です。
ヤマオダマキも有毒植物で、その全草に含まれている成分は、
「プロトアネモニン」と言うそうです。

誤って、ヤマオダマキを折ったりした場合、
傷ついた葉や茎から汁液が出て、
皮膚に付着すれば、かぶれる場合があるそうです。
また、食べてしまえば、胃腸炎、心臓麻痺を引き起こす
可能性のある恐ろしい花です。
どうぞ、お気を付けください。

しかし、日本の民間療法で発泡薬というプロトアネモニンを
含む薬があって、腕の内側に張ることで扁桃炎などに
効くそうです。毒をもって毒を制すと言いますが、
こんな使い方もあるんですね。
この場合、ある化学反応で、プロトアネモニンは、
無毒な成分に変わる様です。

ベニコウホネ(紅河骨・スイレン科コウホネ属)

IMGP9295 ベニコウホネ

IMGP9304 ベニコウホネ
ベニコウホネの花です。
この花の名前が分かるまで、約10日間かかりました(笑)

西の河原公園、「鬼の相撲場」の近くにある池で咲いております。
毎年、スイレンと共に咲いているのですが、
何の花なのか、気にした事もなかったので調べてみました。
スイレン科コウホネ属というところまでは分かったのですが
いろいろと種類があり、分類が難しい様です。

第一段階として、
葉が抽葉状態であるか、浮葉状態であるかに
よって分類が分かれるそうなのです。

しかし、第一段階で、既につまづきました。
この花の場合は、ほとんどが浮葉状態で、
もしかすると、ネムロコウホネの特徴?と、思っておりました。
それは、北海道、東北地方しか分布しない、
環境省のレッドデータ、絶滅危惧II類(VU)に登録されている花です。
草津で発見されたとすれば、大発見!!
でも、本当にそうなのか、非常に悩まされました。
しかも、黄色だけでなく、オレンジ色もあり、
そんなのは、図鑑にも載っておりませんでした。

1週間、コウホネについて、いろいろと勉強しました。
それでも分からず、
新潟のある大学で、コウホネについて研究されている先生が
いる事が分かり、メールで問い合わせしてしてみました。
とても親切に、そして、丁寧に教えてくれました。

コウホネの特徴は、水面から葉が出ている抽葉状態になりますが、
池が深い場合は、ほとんどが浮き葉状態になるそうです。
CIMG1548 コウホネ

ここまで、通常のコウホネとの同じ状態なのですが、
コウホネは花の終わり頃に、
萼(花弁に見えているもの)が緑色になって行きますが、
ベニコウホネの場合は、オレンジ色になって、
紅い色に変わっていきます。
IMGP9085 コウホネ

池に沈んでしまってますが、確かに紅い色になってます。
IMGP9309 ベニコウホネ

いくら、野花の図鑑で探しても見つからないはずでした。
生物学的には、コウホネと同じ種で、
園芸用に選抜されて出来た品種がベニコウホネです。
全国各地に植えられていて、過去に誰かがこの池にも
植えた事が考えられるそうです。
それが、増えて今の状態になっているとの事です。

こりゃ大発見と、心はずませておりましたが、
とんだおまぬけな話になってしまいましたね(笑)

楽天市場で、1ポット725円で販売もしてます(爆)

しかも、販売元が群馬県だったというのも
笑っちゃいますね。

コウホネは、根茎を乾燥したものを生薬で
川骨(せんこつ)と呼ばれており、
強壮薬、止血薬とされております。

園芸用の花が、西の河原公園の池で野生化して
咲いていると言う事で、ブログに掲載させて頂きました。
 
只今、スイレンと一緒に咲いてます。

天狗山第一駐車場に車を停めて、
西の河原露天風呂に行く途中でご覧頂けると思います。
大きな地図は、こちらです。
https://goo.gl/maps/bBJxF

是非、見つけてみてください。
 

ギンリョウソウ(銀竜草・ツツジ科シャクジョウソウ亜科)

IMGP9141 ギンリョウソウ

ギンリョウソウ(銀竜草)です。
普通、下をうつ向いて咲いており、どこか恥ずかしげです。
うす汚れていて、あまり綺麗な感じではありません。
森の木陰や、湿り気のあるところで、良く見かけます。

当ブログでも、紹介した事がありますが、
今年のギンリョウソウは、何か違う様な気がします

今年のは、やたらと多く見つける事が出来、
しかも、普通より少し上を向いてます。
そして、何となく綺麗です。
IMGP9177 ギンリョウソウ

今まで、ギンリョウソウは、花なのか、何なのか?
不思議な植物だなぁ、と思っておりました。
しかし、これで花である事がはっきりと分かりました。
IMGP9187 ギンリョウソウ

真ん中の青いところが、雌しべで、黄色いところが雄しべです。

写真の様に、立派な花です。
IMGP9167 ギンリョウソウ
こんなに、綺麗にギンリョウソウの花の写真を
撮れたのは初めてです。

雌しべが白いのもあります。
IMGP9277 ギンリョウソウ

今まで、見た事のない、大きなギンリョウソウも、ありました。
IMGP9205 ギンリョウソウ

デジカメの高さが、6cm程ですから、10cmぐらいあるでしょうか。

CIMG1558 ギンリョウソウ
ブルーな瞳で、何かを訴えている様です。

「何かあるのか?」と、思わせられる様な、
恥ずかしがり屋だった、森の妖精たちのメッセージ。。。。。。

花言葉は、「そっと見守る」
まさに、そんな感じの花ですね。

草津癒しの森歩道ロイヤルコースで見つけました。
是非、森林浴で森へお出かけください。