草津温泉 温泉基地 温泉熱を利用した熱交換システム

温泉基地 熱交換システム
こちら、温泉熱を利用して熱交換システムより、水を温めた温水を貯めているタンクです。
こんな大きいのが2つもあります。

当館での客室、大浴場、その他で出て来るお湯は、ボイラーで沸かしているお湯ではありません。
この町から供給されている温水を利用しております。
草津温泉で最も湯量の多い万代鉱源泉は、湧き出た時の温度は、
平成25年の温泉分析書によると、なんと96.5℃です。
これを人が入れる温度まで下げるには、とても大変です。
湯もみすると、どのくらいすればいいのでしょうか(笑)

そこで、実に活気的で、とってもエコなシステムが考えられました。
温泉熱を利用して、温水を作ると言うシステムです。
こちらが、その熱交換をするところです。
外から撮影しました。
温泉基地 熱交換システム

草津町は、温泉課がこの熱交換システムを管理しております。
ここを温泉基地と呼んでおります。
温泉基地

こちら、環境省のホームページからの資料です。
草津温泉 熱交換システム

94.5℃の温泉(湧き出したところからここまでに流れて来るまで温度が下がるのでしょう。)が、熱交換器を使って温泉は54℃まで冷まされ、55℃の温水を町に供給されている仕組みが良く分かりますね。
CO2対策の点で環境に優しく、とてもエコなシステムです。
ただ、欠点があり、当館の様に中心街から離れた場所にある施設、お湯を使う人がいないと温くなってしまう事です。
早朝や、チェックインしたばかりの時、大浴場でシャワーのお湯が温いと多くのお客様にご指摘を頂戴します。
大変申し訳ございません。ご容赦頂きたいと思います。
体や頭を洗っている間に、蛇口のお湯をしばらく出しっぱなしにしていれば、だんだんと温まります。
相当時間のかかる場合があります。これも草津温泉の文化と思って頂ければ幸いと存じます。