ある日のお料理 前菜と酢の物

前菜と酢の物
ある日のお料理です。
お料理の盛り付けは、その日によっていろいろです。
その一部の写真を撮ってみました。
特に前菜、先付、酢の物が綺麗でしたね。
先付が、茶ぶりなまこ。
前菜は、公魚(わかさぎ)の甘露煮、唐墨真丈、
祇園坊、黒豆ゼラ寄せ、烏賊と数の子の真砂和えです。
祇園坊とは、広島産の干し柿です。
江戸時代に現在の広島県南区祇園にある
祇園坊という寺の住職が発見した品種で、
大きな実の形がお坊さんの頭に似ていることから、
「祇園坊柿」と名付けられたと言われています。
酢の物
酢の物は、サーモン龍皮巻き、蟹爪、北寄貝、
こはだ卯の花、紅白なますです。

 

当館では、ご夕食、ご朝食共に、和会席膳料理にてお出ししております。
バイキングはございません。
安心して、お食事をお楽しみ頂ければ幸いです。

ある日の前菜メニュー 2021年12月12日撮影

前八寸
2021年12月12日(日)にお出しした前菜料理の紹介です。
昨年より、新しい料理長が就任し、
前菜には、かなり力を入れております。
今の料理長は、前八寸としてお出ししております。
お料理内容については、その日によって、いろいろと変わりますので、
お客様がお越しになられた時は、
違う内容になっているかもしれません。
何卒、ご容赦くださいませ。

左から、
鯛の子、くわい、千社唐
サヨリと海老の手綱巻き、鶏松風
公魚(わかさぎ)甘露煮、手長海老艶煮、鮟肝です。

私も初めて聞く名前のお料理に戸惑ってしまいます。
この中で、耳慣れないお料理をピックアップして、
ご紹介したいと思います。

鯛の子
市場でも希少な、正真正銘の鯛の卵、鯛の子です。
一匹の鯛からほんの少量しか取れないそうです。

くわい
丸い塊茎の部分から芽が伸びている姿から
「芽(目)が出る」縁起物の野菜だそうです。
皮が美しい青色の青くわいが一般的で、
独特のほろ苦さがあり、
加熱するとホクホクした食感になります。

千社唐
千社唐(チシャトウ)は、
別名は「茎レタス」と呼ばれるレタスの仲間です。
翡翠色に輝く茎と、シャキシャキとした食感が特徴的な野菜です。

鶏松風
けしの実をふって焼いたものを松風焼きと言います。
鶏のひき肉を使用したお料理です。
けしの花と言えば、麻薬の花を思い浮かべますが、
食用に販売されているけしの実ですので、
どうぞ、ご安心ください。

手綱巻き
「たづなまき」と読みます。
細魚(サヨリ)と海老を斜めに縄の様に巻いたお料理です。

皆様がお越しになられた時、どんなお料理が出るでしょうか?
どうぞ、お楽しみに!

料理長こだわりの前菜料理

前菜
当館でお出ししている前菜です。
今年の4月より、新しい料理長が就任しました。
それから、お料理の評判は大変良くなっております。
こちらは、お料理のほんの一部ですが前菜です。
すべて、こだわった手作り料理です。
一番左側が、蛸の黄味酢掛けです。
真ん中の上が鮑の卯の花まぶしです。
卯の花をまぶす事によって、
鮑の食感が良くなるのと、卯の花での味付けとなります。
たったこれだけのまぶされた卯の花も手作りです。
この貝に横たわっているのが真竹土佐煮です。
一番右側がもずく酢です。

丸十レモン煮
こちらは、丸十レモン煮です。
このサツマイモの美味しそうな色合いを出すのも職人技ですね。
丸十とは、薩摩藩島津家の家紋が丸に十字にあるところから
日本料理の世界では、さつまいもの事を丸十と呼んでおります。
お料理の時にお出ししているメニューでは、
サツマイモと書けばいいのですが、あえて丸十と書いてあります。
レモンの爽やかな香りと甘いサツマイモの味をお楽しみ頂ければと思います。

尚、これは、7月3日にお出ししたお料理の一例です。
内容は、その時によって、変わりますのでご了承ください。